「クライアントの目標設定をどうサポートすれば良いか？」
そんな疑問を持つ初心者コーチも多いのではないでしょうか。
コーチングの重要な役割のひとつが、クライアントの目標設定をサポートすることです。
この記事では、クライアントが自分の目標を見つけ、設定できるようになるための方法を、初心者コーチでも実践しやすい5つのステップでご紹介します。
特に今回の内容は、目標達成までのアクションプランではなく、「目標設定」にフォーカスしたものです。
では早速、具体的なステップを見ていきましょう！
01｜目標設定のコツをつかもう
まず最初に、目標設定における基本的なコツを3つお伝えします。
1. ワクワクする目標を設定する
クライアントが目標を達成するためには、その目標に対して「ワクワク感」を感じることが大切です。
ワクワクする感情があると、目標に向かって努力し続けるモチベーションが保ちやすくなります。
2. 期間は3ヶ月程度がベスト
目標の達成期間としては、約3ヶ月が理想的です。
長すぎず、短すぎず、クライアントが現実的に達成可能な時間枠で目標を設定することで、達成感を味わいやすくなります。
3. 鮮明にイメージできること
目標は、クライアントの脳内で鮮明にイメージできるものであるべきです。
達成した瞬間を具体的に想像できる目標を設定すると、脳が自然とその目標に向かうようになります。
4．達成したい理由が大きい
達成したい理由が大きければ大きいほど、目標達成の確率も高まります。
なぜ達成したいのか、その理由が重要です。
理由が小さければ、達成率も低くなるため、クライアントと「達成したい理由」を深掘りすることが大切です。
02｜SMARTゴールを活用しよう
目標設定の基本となるフレームワークとして、SMARTゴールがよく使われます。
このSMARTとは、
- Specific（具体的）、
- Measurable（測定可能）、
- Achievable（達成可能）、
- Relevant（関連性）、
- Time-bound（期限）
の頭文字を取ったものです。
Specific（具体的）
まずは目標をできる限り具体的に設定しましょう。
曖昧な目標では、達成までの道筋が見えづらく、クライアントのモチベーションも保ちにくくなります。
具体例として、
「体重を70キロにする」や「ビジネスで月20万円の利益を達成する」といった、
明確な結果を目指す目標に設定します。
このように、行動そのものではなく、結果にフォーカスした目標を設定することが大切です。
Measurable（測定可能）
次に、目標は測定可能であることが重要です。
達成度合いが数値や具体的な成果で確認できるようにしておくと、
進捗状況が把握しやすく、クライアントも目標達成に向けてのモチベーションが維持しやすくなります。
例えば、
「体重を70キロにする」という目標であれば、現在の体重と比較して何キロ減ったかを定期的に測定し、
達成状況をチェックすることができます。
Achievable（達成可能）
目標は現実的かつ達成可能なものであることが大切です。
クライアントの現状や能力に合った目標を設定することで、無理なくステップを進めることができます。
例えば、「3ヶ月で10キロ減量する」よりも、「3ヶ月で3キロ減量する」など、
無理のない範囲で目標を設定することが重要です。
Relevant（関連性）
目標は、なぜ達成したいのかという「WHY」がとても重要です。
クライアントの人生や価値観にしっかり関連しているものであることが大切であり、
理由が大きければ大きいほど、達成率も高まります。
例えば、「健康を維持したい」「家族ともっと長く過ごしたい」という理由がある場合、
その目標に対する強い動機が生まれます。
逆に理由が小さいと、達成への意欲も低くなる傾向があるため、理由をしっかり確認していきましょう。
Time-bound（期限）
最後に、目標には期限を設けましょう。
期限があることで、クライアントはより集中して目標に向かうことができます。
「いつか達成したい」ではなく、「3ヶ月以内に達成する」といった具体的な期限を設定して、計画を立てることが大切です。
03｜具体的事例を取り入れた解説
では、ここでSMARTゴールの5つの要素を組み合わせた具体的な事例を見てみましょう。
例えば、クライアントが「もっと健康になりたい」と考えている場合、次のようにSMARTゴールを活用して目標を設定できます。
- Specific：体重を70キロにする
- Measurable：1ヶ月ごとに体重を測定し、進捗を記録する
- Achievable：クライアントの現状に合った、無理のない目標
- Relevant：健康を維持したいというクライアントの価値観と、家族ともっと健康で過ごしたいという強い理由に基づく目標
- Time-bound：3ヶ月以内に目標を達成する
このように、SMARTゴールを使うことで、クライアントの目標が具体的で、達成に向けて明確な道筋を描けるようになります。
04｜まとめ
目標設定は、コーチングの基本中の基本です。クライアントが自分で目標を設定できるようになると、コーチングの効果は一段と高まります。
今回は、初心者コーチでも実践しやすいSMARTゴールのフレームワークを使った目標設定の方法をご紹介しました。
重要なポイントは、
- ワクワクする感情を引き出し、
- 達成したい理由を深く掘り下げ、
- 鮮明に目標をイメージできる
ようにすることです。
この5ステップを活用して、ぜひクライアントの目標設定をサポートしてくださいね！
